高品質な食品機械・製菓機械・食品機械などの製造を得意とするAICHIの製品のなかから、「トンネルオーブン」についてご紹介します。
トンネルオーブンとは、セットした生地を自動で加熱するトンネル状の炉(窯)のこと。
ベルトコンベアーにセットした生地を正確に温度調節された炉のなかへ通すことで、効率的に最適な焼き上がりを実現します。
誤差±1℃。正確な温度調節機能
1本のバーナーに1台の低圧小型燃焼ブロワーをセットした、新燃焼システムによる温度コントロール方式を採用。
温度調節を高圧ブロワーと強制排気に頼り、温度がらざるを得なかった従来のトンネルオーブンとは異なり、温度調節精度±1℃を実現しています。
ブロワー騒音ゼロ
80W燃焼用小型シロッコファンを採用することで、ブロワー(送風機)からの騒音を完全に解消。
最大風圧16.5mm/H2O、最大風量1.9m3/分と十分なエアー量を供給しながら、不快に感じるブロワー音をシャットアウトしました。
燃費を抑える工夫
従来のトンネルオーブンでは無駄に放出していた燃焼排気熱を、オーブン内で有効活用。
さらに余った排気だけを外部へ放出する自然排気構造です。
また、外板内側に発泡コンクリートを密着させることで、高温空気による熱伝導を防止しています。
おいしさの秘密は湿熱焼成の効果
焼き上げている途中に生地から発生する水分は、クッキーやサブレなどの乾燥製品の火通りをよくし、サクッとした食感や風味を出すために不可欠な存在です。
「高圧ブロワーによるエアーの過剰供給」と「強制排気」を採用しないことで、その水分を保ってオーブン内の湿熱状態を維持しています。
より使いやすく、よりわかりやすく
バーナーの点火・消火は押ボタンのワンタッチ操作。搭載したグラフィックパネルにより、誰でも簡単に温度調節・温度管理が行えます。
圧迫感のないスタイル
オーブンの天井には操作盤だけ、という「本体R構造」を採用。
衛生面、採光、安全性を考慮した設計です。
また、2トーンの塗装によってデザイン性も追求。大型機械ながら圧迫感を感じさせないスタイルです。
トンネルオーブンに採用している自然排気は、電気やガスのエネルギーを使わずに排気を行う方法です。
電気やガスのエネルギーを使う強制排気型のガスオーブンと比べてエネルギー効率が高く、ランニングコストの削減が可能。環境に配慮した設計になっています。
自然排気の特徴 | 強制排気の特徴 |
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電気容量 | 3P 200V/ 25Kw (ヒーター容量24kw) |
排気 | 自然排気(□75ダンパー 3ヶ所) |
温度調節 | 全自動6区分 | 変速 | インバータ変速 1:10(5分~50分) |
上火 | 入口、中央、出口・・・電気 | 操作盤 | タッチパネル操作盤 |
下火 | 入口、中央、出口・・・電気 | その他 | 覗窓、照明灯 各2ヶ所・終了タイマー付 |
キャタピラ | ダイナミック式PAT 2.3t × 450W×75L |
昭和6年(1931年)創業のAICHIでは、コストを抑えて受注生産しているため、ご要望に応じてオーブンの幅や長さなどを柔軟に調整することができます。
「こんなことできる?」というご相談も喜んで承りますので、お気軽にお問い合わせください。